現在は私は会社の立場は一般社員です。
そもそも中小企業でしっかりとした役職はありません。一応言い方は異なるのですが、支店長、部長、課長、一般社員ってな括りです。
支店長は1人で基本的に外出しています。部長は、複数のプロジェクトのトップにいますがどちらかというと経営寄りの仕事が多いです。課長は、1~2プロジェクトのトップと言った感じです。
私は、現状はプロジェクトリーダーのような立場で、プロジェクトの技術支援のような感じです。課長は技術的なことより、見積もりなどを行うことが多いです(実務もやってるんですけどね)。
今回読んだ本
一応プロジェクトリーダーの様な立場なので、リーダーと名乗ってもいいんじゃないかなと思ってますw
社内的にはリーダーじゃないんですけどね。ただ、リーダーとしてこうあるべきであるということは覚えておいてもいいかなと思いこの本を選びました。
著者である谷口功さんが執筆や編集をした書籍を見てみると、技術的なものからマネジメント系など様々な分野の本に携わっているようです。ただ、通信系が少し多いので、ネットワークエンジニアメインの人にも見えました。
なぜこの本を選んだか
私自身SEであり、リーダーとしての振る舞い方等を知っておきたいということが一番の理由です。
中小企業であり、役職も年齢の高い人で埋まっているのでずーっと課長になれない可能性もあるんですけどねw ただ、考え方や進め方として、プロジェクトリーダーとしても役立つことがあることを期待して選んでいます。
そもそも、私は自分の仕事が結構好きなことや、ITについてもっと知識を深めたいと思っています。なのでIT系の本は結構すんなり読むことが出来ます。
また、あり得るかわからないですが、課長になって部下を抱えた時にうまく立ち回る知識を得たいなと思いました。
簡単な本の紹介
タイトルの通り、「25の知恵と100のコツ」が書かれています。
- 【第1部】 チームやプロジェクトについての知恵
- 【第2部】 ベンダーとつきあうための知恵
- 【第3部】 顧客とつきあう知恵
- 【第4部】 社内・部署内と接するための知恵
の全4部でそれぞれ章に分かれており、様々な場面のケーススタディがあります。
実際に上級SEと呼ばれるベテランエンジニアに対してインタビューしてそれをわかりよくまとめた物で、挿絵が挿入されたり、実際に遭遇する場面のショートショートがあるといった感じです。
ページ数も200ページくらいと丁度いいボリューム感です。
感想
事例と対処を読み、そのコツの使い方も結構多く乗っています。が、、、その事例が、あまりにも簡単すぎてあまり参考になりませんでした。ありえないような理想パターンでの解決法とか、どこかで聞いた話が多かったり、一般論がただただ書かれているなという印象をもちました。
「当たり前でしょそんなこと!!」 と思う箇所がいくつもあった。
例えばモチベーションの低下の防ぎ方について書いてあるが、そのコツとして、「メンバーのモチベーションを把握すること」、「モチベーション低下の兆候を見 逃さない」と書いてあります。…至極当然のことなんです。そして私が知りたいのはその方法なんですが、そのコツとして、「素早く対応策を考え実行」ってな感じ。
その「素早く対応策を考え実行」の実例がなかったのでほしいかなと思いました。
モチベーション低い人を鼓舞する方法とか、モチベーション低下したら外すべきとか。
当たり前のことが当たり前に書いてあって、スカっとする解決法は少なく、全体的にモヤっとした感じでした。
ただ、自分が思い描いている理想的なリーダーseのイメージと一致しているなということが確認できたのは良かったかなぁと思いました。
総評
読みやすさ:★★★★
ボリューム:★★★★
同一著者の作品を読みたい度:★★★
総合評価:★★★
総合評価は★3つです!!
あまり現実的なパターンではないですが、事例がいくつかあることで対処法や立ち回り方がなんとなくわかります。…まぁ正直参考にはあまりならないというのが本音ですが、知らないよりも知っているほうがいいことのほうが多いかなと思いました。
基本的に事例はわかりやすいので、読みやすいです。また、理不尽なことも書かれていない(当たり前)のでいわゆる普通の考えを知るというのはいいです。
私にとっては、新しい発見がなかったです。
この本をオススメしたい人
- 会社に努めて新人と中堅の間くらい(3年目〜5年目)の人
- システムエンジニア(SE)の人
これむしろリーダーである人は読まなくていいと思います。私もリーダーではないですが、勤続して10年以上の人が読んでも得られるものはあまりないかなと感じます。
つまり、経験があまりないのにリーダーを任された人は読む価値がありそうです。
まだ2年目なのにリーダーに任命されちゃった!! という人は是非読んでみてください。