【書籍レビュー】小人の巣 – 白河 三兎

寒さもやっとこさ和らいできました。
数年前に購入した電気毛布はまだまだ使っていますけどねw



自分で読書をたくさんすると決めて2年ほど経過していますが、かなり続いています。
最初はちょっと億劫だなと思っていたのですが、色々本を読んでいくうちに楽しくなってきています。

読む時間を捻出するのがやっぱり大変ですけどねw


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今回読んだ本と選んだ理由

今回読んだ本はこちら!



小人の巣です。
著者さんは全く知りませんでした。



…いつものことですけどねw



この本は図書館で借りたのですが、返却されたばかりの書籍を置くところにおいてあるところを手に取りました。

あらすじや概要がどこにも書いてなかったのですが絵を見てパッと選んだ感じです。
表紙は、薬のカプセルに包まれた女子高生(中学生?)が描かれたもの。


少し怖そうと思わせる表紙だと感じました。

読み終えた後に再度表紙を見ると「あぁ~なるほど」と。

そこまで深い意味は無いんですけどねw


簡単な本の紹介

小人の巣は連作短編です。
「小人の巣」という、インターネットサイトがあり、そのサイトは自殺幇助のサイト。

そのサイトでは、楽に死ねる方法を提案する代わりにあるものを要求します。

が、そのサイトを訪れる人は、自殺願望がある人が集まってくるのですが、その集まってくる人を通じて話が展開されていきます。


短編のどの話も、この「小人の巣」から成る話なので、死と向き合う話がメインです。

様々な登場人物の話を通じて、死に向き合います。

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感想

上の紹介を見る限りだと、かなり暗くて精神的にきつそうで読んでいて楽しくなる話ではないと感じると思います。

私が読んだ限り、最終的には暗い話でもなく、気分が悪くなるような描写はありませんでした。



…それを書く時点でネタバレっぽい気もしますがw



どの話も、なぜ自殺しようとするのかという理由描写や、自殺願望ある人の心理描写にページがかなり割かれていて、感情移入できました。


表紙だけで選んで、そこまで好きなジャンルではない類の本でしたが、自分が思ったよりも楽しく読むことが出来ました。  

総評

いつも通り総評です!


読みやすさ:★★★★
ボリューム:★★★★★
同一著者の作品を読みたい度:★★★★
総合評価:★★★★

★4つです!


自殺というテーマを扱いながらも、普段そのような重めのストーリーになれていない私でもすんなりと話しに入ることができました。

思ったよりも気軽に読めると感じました。
しっかりと話に結末があったこともよかったです。


ただ、楽しい話ではないのは間違いありません。


私自身、自殺願望は全くないので正直なところ気持ちはわからないのですが、フィクションとはいえ、この小説を読むことで死にたいと思う人の気持ちがわかったような気になりました。



…わかった気になっただけですけどね…。。。


やっぱり、小説は自分が楽しめるものを選んだほうがいいなぁ…と感じました。


が、、、色々読みたい!


この本をオススメしたい人

この本をおすすめしたい人はというと…
  • 死がテーマになっているが重くないストーリーを読みたい人
この本をおすすめしたい人。


…かなり難しいのですが、普段読書をする人にとって苦手分野の小説を選ぶことは少ないと思います。


特にこの「小人の巣」の場合、思いっきり「死」がテーマですからねw
なので、私がぜひ読んで欲しいと思う人は、死がテーマで書かれてある小説に苦手意識を持っている人。


…もし小人の巣を読んでも苦手だったら多分『自殺』や『死』がテーマになっている本は読めないかも知れません。
その判断ができる本かなと思います。

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思ったよりも気軽に読むことができると思うので、一度読んでみてくださいね!

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