【書籍レビュー】午前0時の侵入者―ネットワークウイルスとの戦い – 風間駿

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書籍レビュー2冊目です。前回はどちらかというと有名どころでした。ぶっちゃけレビューしているサイトもある程度多く、また、映画にもなっているような本でした。 今回選んだ本は、見た限りレビューが見つかりませんでした…。あまり読まれていないのか、ただ誰も書いていないからなのか…。
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今回読んだ本

さてそんなレビューが見つからなかった本というのは、「午前0時の侵入者―ネットワークウイルスとの戦い」という本です。著者は風間駿さんという人。 wikiで見てみるとペンネームみたいで、本名は道下宣博さんと言うみたいです。
ネットワークよりの技術者のようです。

書籍の発売日が1994年と大変古く20年も前!!

図書館で借りたのですが、発売日を考えるとかなりいい状態でした。
…誰も借りていないということなのかな…。
netjiken

なぜこの本を選んだか

この本を選んだ理由は単純です。
私自身興味があったからですが、どこに興味があるかというと、「ネットワーク」や、「コンピューターウイルス」というところに惹かれました。加えて、20年前の時代背景や技術などもわかればいいなと思って選びました。

特にIT関連は成長がめまぐるしく、20年前と比較するとパソコンがかなり早くなったりインターネットの回線速度も劇的に早くなっています。
私自身の経験だと、20年前だとそもそもインターネットを使ってなかった
15年前くらいだと一般的な家庭ではISDNとADSLが主流でしょうか。私もADSLを使っていました。
それが今では一般家庭でも光回線が普及してるという…我が家も光回線です。かなり快適でストレスを感じることがないのがいいですね。引っ越しても今の光回線を使いたいと思うくらい快適なのでおすすめです。 そんなこんなでこの本を選びました。

簡単な本の紹介

ざーっと書くと、ある銀行のネットワーク不調の原因を解決していく物語です。
タイトルの通り、ネットワーク不調の原因はコンピューターウイルスだったということがわかり迅速に対処していく様が描かれています。

担当になったネットワークの部署と、その他の部署のよくありそうなやりとりがありつつ、解決を目指していくストーリーです。
専門用語がちょこちょこ出てきますが、注釈があるので問題ありません。

この小説が書かれた頃のウイルスの脅威というものは、パソコンが起動しなくなったり、調子が悪くなったりという程度のものでした。
最近のウイルスは、ファイルを人質(人じゃないけどw)にした金銭を要求するタイプのものが多く、金銭的被害を被る可能性のあるウイルスが主流となってきています。
私はある程度自衛できると自負しています(そうやって言ってる人が引っかかりやすいw)が、リスクに対してはしっかり対処できるように有償のウイルスソフトを使っています。少しですが、パソコンの処理が遅くなってしまいますが安全性には変えられないので使っています。ちなみにカスペルスキー社のものを使用しています。

感想

読み終えて…やっぱりというか…時代を感じましたw
ネットワーク速度などの記載も今考えるとそこまで早くない(むしろ遅いくらい)のものが、驚異的な速度のように書かれていたり、パソコンのスペックも今となっては化石と言われるようなスペックのPCがモンスターマシンのように扱われていました。

文章は、非常に読みやすくどっちかというとライトノベルっぽく読むことができます。
ネットワークの知識や仕事でIT系の仕事をしている人以外の人はぶっちゃけ読みづらいかなと感じました。というか、、、多分楽しくないかな。。

あとはどんでん返しというほどどんでん返しはなかったと感じました。
結末としてはハッピーエンドですが、そこに至るまでのプロセスは楽しめました。

ただ、ネットワーク管理者などの縁の下の力持ちタイプの職種の人は、障害が起きると営業やその他の部署からのバッシングがすごいというのは本の中でも現実でも変わらないと思いましたw ネットワークにつながるというのは普段から出来て当たり前と思われがちですからね…。
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総評

さて、いつもの星を使った評価です! 読みやすさ:★★★★★
ボリューム:★★★
同一著者の作品を読みたい度:★★
総合評価:★★★

総合評価は星3つです!!
小説を書くのが仕事ではない人が書いた書籍なので、いわゆる背景描写とか心理描写とかが少なく、あったとしてもあまり心に残るような文章はありませんでした。正直なところ、得るものがあまりなかったなというのが本心です。

上記が理由だと思われるのですが、ストーリーの展開が早い上わかりやすかったです。全体的に非常に読みやすいためさくさくと読み進めることができます。

私としては結構楽しめながら読むことが出来ました。257ページの小説でしたが、3時間かからずに読めてしまいましたw

本を読む!! というよりラノベに近いですねー。さくっと読めてしまったのでもっとボリュームがあってもよかったかなと思いました。

この本をオススメしたい人

この本をおすすめしたい人は、
  • IT関連(特にネットワーク)の仕事をしている人、または興味のある人
  • あっさりとした物語を期待している人
  • ハッピーエンドが好きな人
でしょうか。
この書籍に出てくる用語が理解できないものが多い場合は……もう少し努力してネットワークの知識を身につけましょうw

IT業界ではここまでひどい事件ではないですが、事件は普段からなにかしら起きています。
そんな一端を垣間見たような気分になりました。
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