【書籍レビュー】短編七芒星 – 舞城王太郎

久々の書籍レビューです。

かなり前から【書籍レビュー】とつけていますが…そもそも レビューというほどかけてない ですね(´・ω・`)


ただ、読んだ本はどんなに稚拙なレビューでも残して置きたいので書いていきますね!


2024/8/19 に読了しました。

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今回読んだ本と選んだ理由

今回始めて読む著者さん「舞城王太郎」さんの本です。


なぜこの本を選んだか。
ズバリ少し前にXでバズった書き出しが気になったからです。


ちょうど読み始めたあたりで、この書き出しを知りました。
その書き出しというのは、


「ろくでもない人間がいる。お前である。」


という書き出し。
もうこれ見た瞬間に 読みたすぎる!!! と思い、すぐに読むことにしました。


簡単な本の紹介

本の紹介はいつものようにアマゾンから。

僕の両目は舞城王太郎の言葉を駆け抜けるためにある。
ーー木下龍也(歌人)

遠くで小さく光るあの七つ星は世界が爆発して出来た超新星。
ドカンって音は、読み終わるころにやってくる。
言葉が並んで爆発した星を、七つ並べてもっかいドカン!

<収録作>
奏雨 「人は空想なんかしない。連想するんだ」と雨の日の名探偵。
狙撃 俺はマークスマン。弾は当たる。時々消える。
落下 「や…ヤブヘバス!」と父が慌てふためき、飛び降りは続く。
雷撃 積乱雲と呼ばれた女の子。石につきまとわれる男の子。
代替 俺がお前になって、お前はどこいったんだよ?
春嵐 ストーミー・エヴリデイが素敵な散歩を招くまで。
縁起 妻の海の邪悪な豚が息子をさらいにやってくる。

 
短篇七芒星 (講談社文庫)
講談社
¥770(2024/09/19 12:29時点)
説明文を入力してください

ちなみに最初に書いた「ろくでもない人間がいる。お前である」の書き出しは「代替」という作品。
七芒星というタイトルだからか、7話収録されており、総ページ数は252ページ。


なので、1話40ページ前後とかなりライトな感じ。

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感想

久々に本を読んでリハビリがてら…みたいな感じでしたが、字が大きかったことと、それぞれボリュームがあまりなかったので結構読みやすい本でした。

が、結構視点が独特だったため話に没入するのが難かしかったなあと感じました。
全体的に似たような感じなので、2話程度読んだあとはスムーズに読み進めることができました。


さて、私が一番楽しみにしていた作品「代替」は…書き出しは最高でしたが、ストーリーの進み方はうーん…という感じでした。
少し重い話を想像していて、途中まではそういった話だったのですが、最後は意外とスッキリとしたまとまりかたでちょっと微妙だなぁという印象でした。


が、作品としては、普段私が読むタイプの小説ではないため、楽しく読むことができました。


個人的には、 狙撃 と 雷撃 が面白いなぁと感じました。


結構今まで読んできた本はストーリーがあるものを多く読んできましたが、今回読んだ本は読者にストーリーを読ませるというのを主観においておらず、こういうストーリーを読んでこの登場人物に対してどうあなたは感じるのか?というのを問われているような感覚になりました。

 

総評

読みやすさ:★★★
ボリューム:★★★★★
同一著者の作品を読みたい度:★★★★★
総合評価:★★★★
どの視点で書いているのかというのが、読み始めてからなかなかつかめないなぁと感じたので、読みやすさは低めに★3にしました。

ボリュームは、1話1話が結構短く、さくっと読めつつ、7話も収録されていることからちょうどいいなぁという感じでした。


そして今回舞城王太郎さんの本を初めて読みましたが、少し長編も読んでみたいと思いました。

というのも、結構強引に話しをシュッとまとめていたような感じだったので、長編だとどう化けるのかなぁというのが少し気になるところです。

この本をオススメしたい人

  • SF好きな人
想定外でしたが、他の短編も含めてSF的な話が多かったです。
なので、SF好きな人は結構この作品を楽しみながら読むことができると思います。


読書が習慣化しておらず、久々の読書でしたが楽しく読むことができました。
また機会があればレビューします!


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