【書籍レビュー】神(カムイ)の涙 – 馳星周

最初っから結論書いちゃいますが、、久々に本を読んだなぁと感じることができることができる本に出会いました。
400ページとかなり分厚いですが、めちゃくちゃ読み応えのある本でした。

少し内容が重いのですが最終的にはバッドエンドにならなかったことから、自分の中では良い小説と評価したようですw

…バッドエンドは苦手なのですw


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今回読んだ本と選んだ理由

さて、最初っから結論のようなものを書いてしまいましたが今回読んだ本はこちらです。



「神(カムイ)の涙」です。
2017年7月発売なので結構新しめの本です。

著者は馳星周さん。



デビュー作は「不夜城」。
あれ? なんか聞いたことある! 映画でなかったっけ…と思ったら、金城武さん主演の映画じゃん!

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見たことはないんですが、タイトルだけは知っています。
ってかこの不夜城の著者さんだったんですね!! 全然知りませんでした(´・ω・`)


この本を選んだ理由として、「馳星周の本おもしろいよ」と知り合いから聞いたことがきっかけです。

どうも「ノワール小説」という分類の本をおすすめしたかったようですが、私が読んだ「神(カムイ)の涙」はノワール小説という分類ではないようです。

「ノワール小説」とは、暗黒小説と呼ばれるようで、世間一般に悪と言われる人を主人公にして悪事などを描くようなものを指すらしいです。


不夜城がまさにそれとのこと。
いやーー、不夜城も読んでみたいですね。

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簡単な本の紹介

「ノワール小説」ではなかった「神(カムイ)の涙」。

話の舞台は北海道・屈斜路湖。
テーマは「アイヌ民族」です。


正直、アイヌ民族の知識は皆無で学校で習ったレベルの知識しかありません(´・ω・`)
その「アイヌ」という繊細な部分に対してかなりしっかりと書き込まれています。


主人公は正直わかりませんが、ほぼ中心人物皆主人公かと感じました。
アイヌの木彫作家、アイヌのことを忘れ都会に出たい木彫作家の孫、木彫作家に弟子入りしたい若者、皆主人公のように感じました。


また、それぞれの人間性、人生を物語のなかで紐解いていきます。
内容には原発事故なども出てくるのでテーマとしては少し重いかなと思いました。


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感想

最初にも書いたのですが、かなり読み応えのある作品だと感じました。




“面白い” の一言です。



各登場人物に感情移入し、それぞれの主張すべてが正しいと思えるような描画に驚きました。
かなり描写が細かくわかりやすく、ストレートに感じました。


しっかりと書き込まれているので物語に引き込まれました。
最終的にはとても綺麗にまとめれていて自分の好きなフィナーレを迎えたのでよかったです。



読んでいる途中は、あまり好きな終わり方をしないんじゃないかなと思っていたのでw
読み応えがありかなり読むのに時間がかかりました。


多分一文一文を噛み締めながら読んでいたからかもしれないです。

 

総評

総評です。

読みやすさ:★★★★
ボリューム:★★★★★
同一著者の作品を読みたい度:★★★★
総合評価:★★★★★




★5個!!



いやーーーー、本を読んだという気分にさせてくれました。めちゃくちゃおもしろい。


これ、お正月あたりの2時間ドラマで見てみたいですね。
NHKあたりが作って欲しいですw


重いテーマだったこともあり、普段読む本よりも読むペースが遅かったかなと思ったのですが、逆にしっかりと読み込めたのかなと思います。


けど、読みやすい文章ではあったんじゃないかなと。



ボリュームは400ページ超えてますが、本を読んだあとの心地よい感じがあったのでボリュームはちょうどよかったかなと。

馳星周さんは「ノワール小説」の名手らしいですが、この本はちょっと毛色が違うようなので、真骨頂とも言える「ノワール小説」を一度読んでみたいと思わせるような作品でした。


この本をオススメしたい人

私が考えるこの本をおすすめしたい人です。
  • 少し重いテーマの本を読みたい人
  • 馳星周さんの普段とは違う作品を読みたい人
アイヌ、原発など現実的な話が出てきます。
なので少し個人的には重いテーマだと感じました。


普段は読むことが少ないジャンルだから楽しめたのかもしれません。


馳星周さんのファンからしたら新しい一面が見えたのかなとも思います。


本を読んだなぁ…という気分にさせてくれる本です。
かなりおすすめなので気になった人は是非読んでみてくださいね!!

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